トップス、アウターアイテムとしては、ダメージが最もたまりやすい衿のリペア紹介です。
今回はLEE、FOREMOSTのGジャンを紹介です。
衿の直し方はいくつかあり、方法の違いによって見た目の仕上がりと工賃が変わります。
①ダメージの雰囲気を残したままの標準リペア
②ダメージが目立たない雰囲気の修復リペア
LEEのGジャン。
古着で購入されたもので、最初からこの状態だったそうです。
こちらは元の雰囲気を残したままの標準リペアで直しました。
古着やヴィンテージの場合、キレイに直しすぎると雰囲気がやや物足らなくなることがあります。
仕上がり具合は好みになりますが、
ダメージ感が残った経年変化を感じられる表情もカッコいいですね!
ついでに上部の縫い合わせ解れ部分も直しました。
続いてFOREMOSTのGジャンです。
ストア系ブランドと言われ、少しマニアックですが根強い人気があります。
こちらは長く着用していきたいとのことで、修復リペアでのご依頼です。
修復リペアとは、
入念な下準備と複数色を混ぜ合わせるようにステッチを入れることで、
ダメージがなかったようなレベルで仕上げる方法です。
必要であれば糸も取寄せる徹底ぶりです。
こちらが完成になります。
周囲に馴染むように細かくステッチを入れています。
これだけステッチを入れえると硬くなるのでは?
と心配される方もいますが、着用時の衿の折り返しも自然になるよう柔らかく仕上げていますので問題ありません。
標準リペア、修復リペア共に
安心して着用できる強度も持たせていますので、
単純に仕上がりの好みで選んでいただければと思います。