最近は秋の期間が少ないですね。
私は個人的に、秋が1番好きな季節なのですが、今年は特に短く感じます。
大好きな金木犀の香りも、すぐ終わってしまい残念です。
衣替えはみなさんお済ですか?衣類をクローゼットから掘り出して
「体形や流行が変化して、去年気に入ってたものが今年は気に入らない」
そんなことがよくあります。
お客様もそんな風に思う方多いみたいで、この時期はサイズ直しのご注文が多いです。
今回はブーツカットジーンズから、テーパードジーンズにリメイクするご紹介です。
DIESEL INDUSTRY JEANS
膝から裾にかけて、かなり広がっています。
通常、ストレートをテーパードするときはインシーム(内股)を削る作業で仕上げるのですが、
ブーツカットの場合はインシーム(内股)とアウトシーム(脇)の両方から削ります。
両方から削らないと、キレイな形に仕上がらないためです。
今回はお客様からキレイなラインに仕上がるように、お任せでのご依頼です。
信頼してお任せいただけると、期待以上のものに仕上げたいと気持ちが盛り上がりますね(笑)。
では完成画像です。
両方から生地を削っているので、違和感のない仕上りです。
ややテーパードするように、膝幅20cm、裾幅19cmに仕上げています。
引き取りにご来店されたお客様にご満足頂けたようで、ホッとしました。
余談ですがこのDIESEL INDUSTRY JEANSは裾が変わった仕様になってました。
ご説明が難しいのですが、1番厚いところ(インシームの裾部分)は16枚分のデニムが重なっています。
手触りで、おそらく15ozのデニムだと思うのでかなり厚くなってまして、
当工房で使用しているドイツのグロッツ チタン針(※1)の23番でも、1度針が織れてしまったほどです。
試行錯誤でなんとか縫製でき、勉強になりましたね。
工賃は下記になります。
ブーツカット→テーパード(巻縫いver) ¥6.500-
(3本のご依頼によるサービス価格)
グロッツ チタン針(※1)
日本で販売されている針では、一番強度がありますので厚地でも折れ難く、また針表面のチタン加工により生地との摩擦を最小限にしたため、新素材も綺麗に縫い上げる事が出来ます。